PROLOGUE

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  俺は紘稀とペアを組むことになり、先生の前に並ぶ。 もうすでに出発している奴らもいるな。 「あ、君たちクジ運悪いね~。1番遠いところだけど……はい、気をつけて行ってきてね」 そう言って自分が引いたくせに俺たちに運がないみたいなことを言ってきた先生の持っている紙を受け取ると、そこには“精霊の森”と書かれていた。 どうやらここに行けということらしい。 その下に“カミコ草”と書かれているから、これを採りに行けってことか。 「んじゃセンセー、いってきまーっす!!」 「いってきます」 「うん、2時間経っても戻らなかったら捜索に行くからね~」 いってらっしゃい、とヒラヒラ手を振る先生を背に、俺たちは“精霊の森”に向かった。  
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