3人が本棚に入れています
本棚に追加
そして今、結局、さらに悩んでる。当然なんだけど。
見たものの数が増えれば、選択肢も増えるわけで、選択肢が増えれば、決め手が必要になるわけで。
(これいいな、カワイー! ありゃ、これはないわー。やめとけやめとけっ)
ミサコの即決する声が聞こえる気がする。
ミサコがいたら。
ミサコだったら。
わたしのバカバカ。
ぐじゃぐじゃ言ってて何かが進む訳じゃないことくらい、わかってる。
親頼みの子供じゃあるまいし、誰かに決めてもらいたいっていうんじゃない。
わたしにだって、好みがない訳じゃないんだ。
でも……キッカケみたいなものが、どこかから転がってきたらいいなって、ちょっと思ってしまう。
寝て、起きて、仕事行って、帰りに駅ビルのファッションフロア流して、帰ってきて、雑誌とネット。
日にちはどんどん迫ってきて、今日は金曜日、明日は土曜日、そして日曜日は先輩のパーティ。
どうしよう!
どうしよう!!
やっと通い慣れてきた、会社の最寄り駅。
そこにある、何度も目にしたガタガタの看板に、わたしは初めてかすかな希望を見いだした。
「あなたの悩み、解決」
最初のコメントを投稿しよう!