1人が本棚に入れています
本棚に追加
「とりあえず、あるきながらこのがっこうについてかるーくせつめいしましょう」
職員室から出るなり、安斎先生はそう言った。
人指し指を上へ向け
「ここは、いっかい。まぁ、わかりますね。ひだりからじむ、しょくいんしつ、ほけんしつ、しょくどうとなります。
かいだんは、じむがわとしょくどうがわに。ほかにもかいだんがあるのですけど、それはひじょーかいだんとして、りようするものなのではぶきます」
おっとりと、事務へと歩を進める安斎先生。その後ろに俺も付いていく。
「しょくいんは、きょうかごとに、さんよにんていど。だいたい40にんほどでしょうかね?
ほかのたいいくのせんせいもあとでしょうかいしますねー」
少し段差が低い階段。けど、少し長い。20ほどあるんじゃなかろうか?
階段を登る。
「にかいにいねんせい、にかいににねんせい、せんかいにさんねんせい。かく、3クラスです。
にかいには、おんがくしつとかていかしつ。さんかいには、としょかん。おおきいので、それ1つです。
よんかいには、びじゅつしつとりかしつ。そして、ごかいのほとんどがぶんかけいぶしつようきょうしつと、せいとかいしつがあります。
なにか、しつもんはありますか?」
二階の踊り場を通りながら安斎先生が聞いてきた。
「特にはないんですが、五階に文系部活の教室ですか。すごいですね」
「それはですねー、せいとにかんけいがあるんです。
ここは、おんなのこがおおくてですね。おとこのこはたいてい、うんどうぶにいくんですけど。
おんなのこは、ぶんけいぶががおおいでしょう?だから、そのこたちのためにー、ごかいをあたらしくかいちくしたんですよー」
「思いきったことをしましたね」
「そうでしょ?でも、それはこのがっこだからこそ、なんですよ」
この学校だからこそ?どういう意味だ?
最初のコメントを投稿しよう!