決闘

4/11
前へ
/17ページ
次へ
「とりあえず、あるきながらこのがっこうについてかるーくせつめいしましょう」 職員室から出るなり、安斎先生はそう言った。 人指し指を上へ向け 「ここは、いっかい。まぁ、わかりますね。ひだりからじむ、しょくいんしつ、ほけんしつ、しょくどうとなります。 かいだんは、じむがわとしょくどうがわに。ほかにもかいだんがあるのですけど、それはひじょーかいだんとして、りようするものなのではぶきます」 おっとりと、事務へと歩を進める安斎先生。その後ろに俺も付いていく。 「しょくいんは、きょうかごとに、さんよにんていど。だいたい40にんほどでしょうかね? ほかのたいいくのせんせいもあとでしょうかいしますねー」 少し段差が低い階段。けど、少し長い。20ほどあるんじゃなかろうか? 階段を登る。 「にかいにいねんせい、にかいににねんせい、せんかいにさんねんせい。かく、3クラスです。 にかいには、おんがくしつとかていかしつ。さんかいには、としょかん。おおきいので、それ1つです。 よんかいには、びじゅつしつとりかしつ。そして、ごかいのほとんどがぶんかけいぶしつようきょうしつと、せいとかいしつがあります。 なにか、しつもんはありますか?」 二階の踊り場を通りながら安斎先生が聞いてきた。 「特にはないんですが、五階に文系部活の教室ですか。すごいですね」 「それはですねー、せいとにかんけいがあるんです。 ここは、おんなのこがおおくてですね。おとこのこはたいてい、うんどうぶにいくんですけど。 おんなのこは、ぶんけいぶががおおいでしょう?だから、そのこたちのためにー、ごかいをあたらしくかいちくしたんですよー」 「思いきったことをしましたね」 「そうでしょ?でも、それはこのがっこだからこそ、なんですよ」 この学校だからこそ?どういう意味だ?
/17ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1人が本棚に入れています
本棚に追加