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~~~魔王城~~~
「魔王様!!何処に行っていたのですか!!」
「え、マギト」
玉座に座りながら平然と答えた魔王に、部下である魔族の男性は絶句した。
しかしすぐ我に返り、再び詰問を開始する。
「何故マギトに行ったのですか!?必要な物は全て────」
「暇でしたので」
「なっ…………仕事!!仕事溜まってるでしょう!?」
「ちゃんとやりましたよ~。流石に反省しました」
軽く言う魔王に思わず頭を抱えそうになるが、部下は額に手を当てるだけで耐える。
「そもそもとして………あの街には、貴方様を狙う敵がうようよ居るんですよ?分かってるんですか?」
「分かってます」
「いいえ、分かってませんね!!」
「(そう思うなら何で聞いたの)」
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