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悔しげに降伏宣言をした少女は、クヴァルに銃を下ろす事を要求する。
しかし、クヴァルはその要求を鼻で笑った。
「馬鹿か。下ろしたら攻撃されるかもしれないだろ」
「どんだけ疑心暗鬼なんですか!?しませんよそんなこと!!」
「……冗談だ」
そう言って、クヴァルは魔導銃をホルダーに戻した。どうやら、客には見えない様に持ち歩いているらしい。
「全く………じゃあ、また来ます」
「来んな」
「あー!お客様にそんなこと言っていいんですかぁー?」
「はいはい…………また来い馬鹿やろう」
面倒くさくなったクヴァルは、追い払う様に手を振りながら言い直す。
少女は何故か勝ち誇った顔をした後、悠然と店から立ち去った。
「はぁ…………試し打ちすりゃ良かったか」
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