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「ふー、あー気持ちー。」
湯に浸かった俺はなんとなく呟いた。
家なら体を洗ってから入るがまぁばあちゃん家だしいくね?
余談だがばあちゃん家の風呂は御衛門風呂だ。ところどころ煤けてる。
「今日会った子。ここの子かなぁー。」
何と無くぼやいてみた。
気かつけばこの時すでにあの子のことを気にし出していたのかもしれない。
「明日も散歩してみっか。」そう言って風呂をでた。
「早くー!ご飯できるわよー!」
お袋が怒鳴る。そんな怒鳴んなくても聞こえるっっつーの。
暗い廊下を渡って俺はところどころ破けた障子の引き戸を引いた。
「みてみてー!!鍋よ?今日は鍋!!」
なんだかお袋は興奮ぎみだ。
けど本当に旨そうだ。
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