青空に。

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「さぁ皆そろったし、食べましょうよ」 お袋は待ちきれないらしい。 「まぁまてよ。婆さんまだ何か作ってんじゃねぇか」 そう言うとしぶしぶうなずいた。 ガキか。 「出来ましたよぉ。待たせましたねぇ。」 おばあちゃんが大きな皿のようなものをもってよろよろ歩いてきた。 「ばあちゃん俺が持つよ」 危なっかしかったので俺はそう言って皿をもった。 「あれ?恭介ってそんなキャラだったっけ?」 あぁ良い忘れた。ねぇちゃんだ。一美って言う。 なんでか知らんが一美って呼ぶとキレる。 あいつはかっちゃんって呼んで欲しいらしいが、俺はかずって呼んでる。 ………だがかずの言うとおり今の俺の行動はおかしいな。 いつもの俺なら絶対しないしな。 「………何と無くだよ。」 面倒なので適当に返した。 「さぁ食べましょうよ!!」 お袋が言う。だからガキかよ。 「皆待ったかねぇ。じゃあ食べましょうか。」 ばあちゃんがそう言って皆口々にいただきますと呟いて箸をとる。
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