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「なぁここらへんに中学生か高校生の女の子いねぇか?」
「あら、恭介も思春期だねぇ。ねぇちゃん嬉しいわぁ」
なんかほざいてるかずを無視し、ばあちゃんの顔を見た。
「………それは壱原さんじゃないかねぇ。」
「壱原?」
「そう。たしか高校生くらいの女の子がいたねぇ。可愛い子だよ。こんな小さい村になんでいるんだろうねぇ。」
「他にはいないの?」
俺は一応聞いてみた。
「いないねぇ。だいたいここは大半が老人さぁ。そのくらいの歳なら壱原さんのとこしかいないよ。」
そうか。まぁそりゃそうだな。なんでこんなとこにいんだろ。
「……名前は?」
なんかストーカーみたいな気分だ。
「たしか壱原 遥子 だったかねぇ。」
「そうか。ありがとばあちゃん。」
俺はそう言ってまた二階に上がった。
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