青空に。

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「………………ん?」 いつの間にか俺は寝ていた。 暑くて寝汗をかいている。 べたべたして気持ち悪い。 「恭介ー!早くおきなー!」 下から母さんが呼んでる声がする。 「あー!!いまいくよ!!」 少しイラついた俺はそう怒鳴った。 あー、アチい。 窓あけっかな。 「なんだ気持ちーじゃねぇかよ」 あけた窓からは夏のそよ風が入ってきた。 俺はこの夏がなければずっと変われずにいたであろう 。 外では蝉の鳴き声が青空に空回りしていた。
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