あなたに。

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「ガラガラッ」 ………相変わらずあちぃな。 まぁ当たり前なんだが。夏だしなぁ。 密かに昨日の子に会えることを期待しつつ、土臭い土間を後にした。 …………先に言うが俺には学習能力という物が全くと言ってもいいほど、ない。 まぁもう言わないでもわかんだろ? ここどこだよ。 この前とは違い、今度は辺り一面 竹竹竹…… 「もういいよ竹は……」 もうやだ、竹嫌い。竹恐怖症。今なら弁当とかおせちとかに入ってる飾りの竹とかで暴走モード入れるよ。そんくらい竹。 「…………ん?」 今なんか赤いのが見えたよな。 ま、ま、まま、まさかこんな真っ昼間から幽霊とかじゃねぇよな。 「ま、まっさかぁ~」 竹のお陰で周りが薄暗い。……コワイ。 「ちっと行ってみっか。」 何となく怖いと思った自分に腹がたって無理やり歩を進めた。 やめときゃいいのに。
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