61人が本棚に入れています
本棚に追加
/182ページ
夜中、真っ暗闇の部屋で、ベッドに横になったのはいいが、当分、眠気がやって来そうにもない。昼間寝すぎたせいか。それとも、徹夜をしょっちゅう繰り返していたせいで、夜行性が身についてしまったせいだろうか。
自分で選んでの今の生活だ。後悔は無いし、辞めたいなんて思わない。
むしろ、今の方が良い。昔よりは・・・・・・。
────そう・・・・・・ただ、夜を一人で泣いて過ごしていた、あの日々と比べたら・・・。
クイーンサイズのベッドの上で、ユウは寝返りを打って、横に傾いた。
脳裏に、訣別した、あの赤い切れ長の目を思い出しそうになって、振り切るようにシーツを頭まで被った。
最初のコメントを投稿しよう!