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ギルと喧嘩したのは、三年も前の話だ。
「待ちなさい、ユウ様!!」
「んだよ!?」
「フローラさんに何か言われたのですか!?こんなことして!!」
「別にフローラは関係ねえよ!!うぜえ!!」
「う・・・そんな言葉どこで覚えたのですか!!ともかく、私は許しませんよ!!今すぐ辞めなさい!!」
「うるせえ!!!!何しようが俺の勝手だろう!!嘘つき!!」
「はあっ!?」
「とにかくだなあ!!こんな生活もううんざりだ!!誰かに守られるなんて、んな無様に生きられっかよ!!俺は一人で生きていく!!」
「待ちなさい、ユウ様!!」
「着いてくんな────────っ!!!!」
最後に、【ブラスト】をかまして出ていった。
それを最後に、俺はギルと手を切った。
────それが、正解だ。我が息子。
「・・・・・・お前もうぜえ」
─────奴は知っているぞ。お前の父を。お前の出生を。お前の身体に流れる我の血を。
「・・・知ってるよ」
────奴は、それを知って、お前を・・・。
「しつけえ・・・」
俺の頭の中でしか聞こえない、人間じゃない声が嘲笑っていた。
ずっと。
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