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いつしか、人に甘えることが怖くなった
人に弱さを見せるのが怖くなった
こんなの愚の骨頂だろう。
人が聞けば笑うかもしれない、でもこれが私の生き方だった。
高校も3年になり、クラスも当然のごとく新しくなった。
友達はクラスのメンバーことを気にしていたが、
正直どうでもよかった。
今までとなんら変わらない、そう思っていたから…
だが、違った。
私は、ある人に出会った
彼は優しかった。
甘えてもいいと言ってくれた
なんでも話していいと言ってくれた。
当たり前のことかもしれないけど、私にはこの上なくうれしかった。
彼の前では、素の自分でいられた。
いっぱい笑った、いっぱい話した、彼も笑ってくれた
私は、彼の優しさに甘えた。
時に不安も訪れた
甘えるのが怖い
そういう時は、仮面を被る。
自分でも馬鹿げてると思った…
素直に甘えられない自分が嫌だった。
こんなことしてもどうにもならないって分かってた
分かってても、せずにはいられなかった。
もう癖になってしまっていたから
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