入学志願

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「おう零!!! なんつうか久しぶりに2人で話すな」 「確かにそうだね」 父さんはよく仕事で家を空ける 母さんも 「あの人は忙しいからしょうがないの」 などと言っている けど正直なところ父さんの仕事を聞かない というか聞けない 1年前だろうか、父さんは大怪我して帰ってきたことがあったからだ どんな仕事をしてるのかが怖くて聞けなかった 「って零…黙り込んでどうした??」 「なんでもない…」 「もしかして… 零が高校決めてないことに心配してると思ったか?? 「その通りだよ… だって俺には夢がないんだ 将来どうするかなんてまだ決めれないし…」 父さんがそんな俺を見ながら大笑い 憐みどころか喜んでる こんな親どうなんだろうか… 「決まってないなら好都合 父さんの卒業した学校に入学しないか??」 「どんなとこ??」 「『妖魔学園』ってところなんだが… お前は俺と似てるから、そこに入学することに意味があると思う」 「どういうこと??」 「俺もお前と同じときに悩み事があってな… まぁ将来も決めれずにいた というか中学卒業の時に夢持ってるやつのがすごいぞ」 そんなもんなんかな… とりあえず父さんがその後もいろいろ説明してくれたけど、なんか新しい発見がいろいろあったみたい 紹介してくれたのは今は亡きおじいちゃんらしい 自分も夢を見つけられるかな… ちょっとゆっくり考えるか
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