始まりはいつも突然

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冬馬父 「…お、なんだ、どこからともなく紅茶の良い香りが?」 鯉 「(ごくん)…この良さが分かりますか…」 鯉 「そんな貴方を罰さなくてはいけないのが、残念です」 冬馬父 「っ!どこから入った!?お前は誰だ!?」 鯉 「順番にお答えします。私は正面から入りました。もっとも、ガードマンは気付いていませんが」 鯉 「そして名前は桐山鯉と申します」 鯉 「貴方は…葵紋病院のトップ、葵院長ですね」 鯉 「これから川神市では、゙武士道プラン゙が実施されます」 冬馬父 「?何プランだって」 鯉 「彼女達に、少しでも害が及びそうな街の闇は、事前に排除させて頂きます。貴方は入念な調査により、危険人物と断定されました」 冬馬父 「ふざけるな!その服装は九鬼の人間だな…」 鯉 「悪事の綿密なカモフラージュ…見事でした。本来ならその行い、隠しおおせたでしょうが。私達が本腰をいれればさすがに無駄。証拠はこの書類」 冬馬父 「ぬっ…それをどこで…」 鯉 「夜の街で流通しはじめようとしていた薬も、全て回収しました。手遅れになる前に止められて本当に良かった。感謝してほしいぐらいですよ」
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