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「サバイバル?」
「そうサバイバル」
………???
な………何を言ってるんだ、こいつ。
「ごめん。君は僕を何の部活に勧誘しようとしてるの?」
そう、僕が言うと彼は答えた。
「ゲーム愛好会の部」
………………。
僕は今度こそ、足の歩みを止める事なく教室に戻った。
「ちょ、待てよ!『ブラッド』できるよ!『ブラッド』!」
背後から聞こえる声を全力で僕は無視した。
『ブラッド』?
何それ?新作のゲーム?
あいにく、ゲームは家でする主義なんでね。
絶対入るか。バーカ。
死んでも行きません。
……………と昼休み思っていた僕は放課後。体育館の裏にあるプレハブ小屋…………『ゲーム愛好会の部』の部室の前に立っていた。
「来ちゃったよ………」
僕は、ため息混じりの言葉を吐き出した。
高校2年生にもなって、どうして僕がこんな部活に………興味を持ってしまったんだ!?。
自分でも、よくわからない。
ゲームに興味を持ってしまうなんて……………。
僕は再度、重いため息を吐き出す。
僕は…………。
昼休みに出会った、あの部員と別れた後。彼の言っていた『ブラッド』というゲームを、携帯を使って調べてみた。
そうしてサイトなどを見ていくうちに、『ブラッド』に、心が揺れ動いた。
何かを感じたのだ。
特別な何かを、このゲームに………。
簡単に言うと『ブラッド』は今までのFPSゲームの進化系ともいえる代物で。
一番、僕の気を引いたのは、その対応ハード。
『RNG』の方だ。
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