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「康。起きて、起きて」
「……ん……………んだよ……」
重たい瞼を上げると、秋の顔が近かった。
「お父さんが康に頼みたいことがあるんだって」
「………………やだ」
なんで休日に朝早く起きなきゃいけないんだよ。
それに、昨日は急展開すぎてよく眠れなかったんだ。
「もう!朝ご飯抜きにするよ」
ピクッ………
嘘だろ?
その手を使うのはせこいぞ!
そう目で訴えても無駄だった。
くるりと後ろを振り向き部屋から出ようとする。
「ご、ごめんなさい!何でも言うこと聞いてきます!」
朝ご飯抜きはさすがに耐えられない。
俺にとっては地獄のようなもの。
親父はリビングにいるはず。
ギネス記録並みの速さで階段を降りてドアを開けた。
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