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ﾋﾟﾝﾎﾟｰﾝ
『はぁい』
声と同時に扉が開いた。
「やっほーい!」
「あっ美由!遅い～」
「ちょっと寝坊したぁ～」
そんな会話をしながら
さなの部屋に入った。
「相変わらず外は地球温暖化だよ～、さなの部屋は神!」
美由はすぐさまクーラーの前に立つ。
「はい、アイス!」
さながアイスを手渡した。
「ありがとー!…てかあいつどうなったん?」
「うん…ちゃんと終わったよ。もう彼女居るしさ」
あいつとは、さなの元カレ。
さなは高2の冬に妊娠して、
産むって決めてた。
名前も考えてたし、
学校を辞めるつもりだった。
不安の中にも幸せがあった。
なのに…
妊娠発覚後、彼氏に振られ
その1ヶ月後…流産。
かなり絶望したと思う。
美由もかなり怒りを覚えたもん。
それから世間話をしたりして
その日はさよならし、美由も
真っ直ぐ家に帰った。
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