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外も暗くなってきたため、
帰ることにした。
「俺、頭痛い…」
急な嘘。
美由を送るのが
面倒なんだろうな…
「そっか、じゃぁ美由一人で大丈夫だから。ばいばい。」
「じゃぁな。」
これが最後だって分かった。
りゅうはいつも駅まで送ってくれた。
でも…今は一人。
街灯もたまにしかなくて、
足元すら見えず、
携帯の灯りだけが頼りだった。
美由、信じてたよ。
きっと、
追いかけて来てくれるって。
だけど…
駅までずっと一人だった。
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