夏休み

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「お待たせ」 車のドアを開け助手席に座る。 「美由どこ行きたい?」 「ん~どこでもいいや」 笑顔を作り応えた。 「じゃ、とりまドライブってことで~(笑)」 車は走り出す。 30分ぐらい経過した頃、 車は山の上の公園で止まった。 「外見てみ?夜景綺麗やけん」 わぁ… 夜の街は光輝いていて とても綺麗だった。 美由には似合わない景色だよ。 美由は輝けないや… 一瞬美由の表情が曇った。 でもそんな美由に 全く気付かない晃。 「み~ゆっ」 晃が美由を横から抱きしめた。 あんたはヤりたいだけやろ? 美由は、いつからか 相手の考えを読めるように なっていた。 それが驚くほど全て当たる。 だから相手好みの女を作る。 「も~何?」 上目遣いで見つめる。 そのまま晃の顔が近づいてきて… 美由は逸らした。 美由の中のプライド。 キスは好きな人と じゃなきゃ嫌…。
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