プロローグ

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これで、さぁいよいよ物語に入ろうという訳にはいかない。なぜなら、まだ話したい―いや、話したくはないんだが話す事がある。 ……【幽霊は何をする?】 幽霊の存在を懸命に否定しておきながら、こんな事を言うのもなんだが―まぁ聞いてくれ。幽霊がいる前提で話をしよう。仮定の話だぞ……。みんな幽霊は魂を奪うとか、人を怖がらせるとか言うが本当にそうか?これまた人間の思い込みじゃないか……。まず触れる事の出来ない幽霊がどう人を殺す?これに対して怖いというなら、最近の人間の方がよっぽど怖いさ。家族でも殺してしまう世の中だ。幽霊がそのような理由で怖いなら、1つ警告。人間に近付くな!……と言うしかなくなる。まぁそりゃあ、目に見えないものがあったら怖い(不安)だろう。なんせ知覚の83%が視覚と言われているからな。だがそれは、あると思い尚かつ見えないと思い込むからだ。この理由で怖いなら空気を怖れろ!―すまん、これは言い過ぎた。しかし、俺が言いたいのは幽霊が人間を怖がらせてる訳じゃない。人間が幽霊を怖がっている。――という事だ。つまり、幽霊は居たとしても何もしない。―と言うのが俺の幽霊に対する主観だ。
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