第一章

5/6
前へ
/120ページ
次へ
普通の道より、 山の中を通った方が、 近道だった。 あたしはその近道を歩いていた。 『………ダゾ。』 …ん? 今何か聞こえた。 空耳だろうと聞き流して 歩き続けていた。 『ホントダ。…ゲンダゾ。』 また聞こえた。 近づいてきているのか… さっきよりはっきり聞こえた。 少し怖くなったから 自然と早歩きになっていた。 すると前から 『…テシマエ。…ッテシマエ。クッテシマエ。 ニンゲンダゾ!クッテシマエ!』 この世のものではない。 なにかが飛び出してきた。 一言で言うとそれは “化け物”だった。 なに?なに?なんなの!? 美「い…いや。 いやあああぁぁぁ!!!」 襲われる! 思わず目をつむってしまった。
/120ページ

最初のコメントを投稿しよう!

15人が本棚に入れています
本棚に追加