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ツバサがほしい
あの果てない大空に飛び立てなくてもいい
遠い星の瞬きに手が届かなくたっていい
そんな力強い翼を望んでるんじゃない
自分だけの翼がほしいんじゃない
ただ、目の前にいるキミを
この寒さにふるえているキミを
この淋しさにうつむいているキミを
包み込んであげたいんだ
そんなツバサがほしいんだ
朧な月はここから望むからいい
大きな海は岸から眺めるからいい
誰も見たことがない風景を見たいわけじゃない
ボクはここで、みんなと同じ景色を見ていたい
だから、空を飛ぶ翼はいらない
そんな孤独な翼はいらない
キミがいないソラになんて行きたくない
でも、キミが泣きそうだから
キミが切なげな瞳を見せるから
ツバサがほしい
キミをすべてから守れるような
キミのすべてを包んであげられるような
ボクは、ツバサがほしいんだ
For a chick from you
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