超微妙能力者の楽しみ方

どうも、超能力研究同好会です。

超能力研究同好会。
それが僕の在籍している同好会の名だった。

この同好会名は、全体的にウソである。
実際には超能力を研究なんかしたりしてない。
ただダラダラと過ごし、人生の楽しみ方を探そうという深い同好会だ。…………深い……のか？

そして、今日もゆっくりと放課後ライフをエンジョイしている僕たちなわけだが、少しこの部室は謎なところがある。……いや、少しどころか、かなり。

まず、使われていない廃校を全体を同好会室としているところから謎だ。
どうやったかわからんのだが、全部使っていいことになっている。

次に、主となる部室は三階にある普通の教室なのだが、そこには壁中ところせましと謎の迷言が並んでいる。

『最寄り駅から五分、ならタクシー使え』

『ブリッジからの逆反転開伸脚倒立前後転跳び』

『クレジットカード、クレジットカード？』

『世界は回る。……俺も回る』

とまぁ、代表例をあげればこんなものだ。
正直意味不明だ。