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「……え? ……紅、おまえ今まで勉強してたのか……?」
「当たり前じゃない」
「それで前回の保健と家庭科以外全滅っていう結果……?」
信じられないとばかりに、大地がこちらを向いて目を剥く。
「な、何よ……あたしの調子が悪かっただけよ」
「家庭科はともかく、女の子は保健得意そうだよね。……だって、女の子も受精の仕組みとか……」
「シャラップ健吾ォ!!」
慌てて僕が健吾の口を閉じる。
コイツは優男でイケメンでエロ大魔神だったことを忘れていた。
「……はぁ、とにかく面白いことないかしら?」
「……はい」
樫本がその手に持っている本を手渡す。
題名を覗き込むと、……読めない。
「……『赤毛のアン』……面白いよ?」
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