0人が本棚に入れています
本棚に追加
「この美術館のお手伝いだよ。客がたまに来るんでね、案内や話し相手になって貰いたい」
「なーんだ、簡単じゃん!」
ただの話し相手だろうと馬鹿にした僕に、マサミカは嘲笑うように言う。
「簡単、ねー。客が来たら判ると思うけど、相手の目を見て話す事は約束だよ?」
「判った判った。とりあえず形は店員だろ?任せとけって!」
自信満々の僕はすぐに言われた位置に立ち、まだ飾れていない絵を額縁に入れながら客が来るのを待った。
でも、待てども待てども客は来ない。
最初のコメントを投稿しよう!