第1章 白い紙

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それに僕が額縁に入れてる間、マサミカは次から次へと絵を持って現れる。 (どこから、そんなに絵が届くんだよ。休む暇もないっつーのに!) 段々イライラして来た。単純作業と言えど、休む時間がないようだ。今気づいた事だが、こんなに長時間も作業しているというのに、疲労感が全くない。死後の世界とは全く不思議なモンだと考えていた。 そんな中だった。美術館の扉がギィーと音を立てて開いた。 僕はやっと客が来たのかと扉の方に目を向けた。
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