第1章 白い紙

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学校も姿だけの学生だった。周りを見渡せば、必死になって黒板と机にかじりついてる奴、僕と似てて、とりあえず勉強してますってスタイルの奴、勉強放棄して寝てる奴。 何が楽しくて学生してるのか、皆は疑問を持たないのだろうか。 大人になったら判るって言われても、子供の僕に何の理解が出来ようか。 良い場所で就職。大学まで行って勉強するほど、僕はまともな人間じゃない。 ただ、その日が終われば良いんだ。 夜中まで外出て歩いて、眠たければ寝る。食べたければ勝手に食う。遊びたければ遊ぶ。
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