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勝手な人生かも知れない。でも段々とその勝手が自然と過ぎて行き、そして失望した。
自分が生きている中で何も掴めない。何も感じられない。何も聞こえない。
だから、僕は勝手な人生を白紙のまま、終わらせた。
「はぁー、君みたい子は今ので何度目かな…」
真っ暗な世界で、僕の背後から男の声が聞こえた。
振り向いたら、知らない男が頬杖をついて僕を眺めていた。
「アンタ、誰?」
「人間ではないけど、死人でもないよ」
無表情の男が僕の横に立った。
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