第3章

7/13
前へ
/132ページ
次へ
 それらは土から突き出るように立っていて、生き物の慣れの果てのように思われた。  ここに来るのは四日振りだった。  前見た時よりも、薄気味の悪さが増しているように思えた。  何が僕にそう思わせているのか、その理由はちゃんと分かっている。  この墓地は、前来た時の墓地とは明らかに何かが違っているのだ。  その『何か』を既に僕は理解していた。
/132ページ

最初のコメントを投稿しよう!

3人が本棚に入れています
本棚に追加