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「おはようございます佐伯会長っ!今日も凛々しく美しくかっこいいです!抱いてくださいっ」
今、俺こと佐伯将臣(サエキ マサオミ)の寮の自室の扉の真ん前で、朝っぱらから目を輝かせて寝言をほざくのは、長谷部楓(ハセベ カエデ)
しかし、間違ってもこいつは親衛隊なんかじゃない。
そんな可愛い存在じゃない。
「…お早う、長谷部副会長」
「はい。では、参りましょうか」
抱いて云々はスルーして朝の挨拶をすると、キラキラと輝く琥珀色の瞳をうれしそうに細め、我が如月学園生徒会副会長は、にっこりと花が咲くような可憐な微笑みを浮かべ頭を下げた。
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