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「ところでさぁ。早瀬って何で付き合わないわけ?」
「ちょっ、俺の青春は無視かっ!」
櫻木の言葉を無視し、私は対角線上にいる早瀬にそう話しかけた。
私からの質問に早瀬は、『え、俺?』という表情で私を見た。
「いや、何でって聞かれても……」
「いやさぁ、友達が早瀬に告白されてそれはもうバッサリと断られたって大泣きしちゃってー」
「え、可哀想……」
私がニヤニヤしながら、早瀬にそう言うと胡桃が口に手を当てて、悲しそうな顔をしていた。
本当に胡桃はいい子だよねぇ。
「バッサリって…、いや、まぁ悪かったと思うけど」
早瀬は気まずそうにそう言った。
うっわぁ。早瀬が困ってるー困ってるー。
モテ男の学級委員を焦らすのは楽しいわ。本当に。
「で、何で?あー好きな子でもいるわけの?」
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