同好会の心得

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「えー、胡桃も?いらないでしょ、アレは」 「浅海ちゃんは賢いからね」 たしかに胡桃も賢いけど私からしたら早瀬もかなり賢いんだけど。 頭の良い人間どうしではなんか違うらしいけど、みんな同じ。 「でも、珍しく胡桃遅いね」 「たしかに、いつも一番乗りなの「遅れてごめんなさい!!」 ガラガラ── 早瀬の声を遮るように勢い良く入って来たのは、息を切らした小さな女の子。 浅海胡桃。 長めのスカートにしっかりと閉めたネクタイ。 そして、伸びっぱなしの長い黒髪。 「やっほー、胡桃。珍しく遅刻?」 「えっ本当に?ど、どうしよう……」 「大丈夫だよー。浅海ちゃんは遅刻じゃないから」 私の言葉にオロオロとする胡桃。 相変わらず可愛いよね、反応が。 胡桃は私たちと違ってかなりの真面目。 クソ真面目だから、遅刻とかあり得ないらしい。 「ゆうひちゃん、びっくりさせないでよぉ……ハァ」 「ごめんごめん」 ため息をついた胡桃に私を軽く謝ると、胡桃は私の目の前の席に座った。 '
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