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外にでると予想してたより寒くてマフラーに顔を埋めた。 「もうクリスマスかぁ…」 街のあらゆる所にクリスマスツリーやサンタさんの人形が飾られていた。 歩いていればクリスマスソングも絶えず聞こえてきた。 すれ違う人達も大半が恋人達で、なんだか笑えてくる。 その人達は今夢を見ているだけ。 その幸せな夢から覚めたときのあの絶望感。 私はもうその絶望感を味わいたくなくて、あんな怖い思いをしたくなくて、静かに幸せな夢から目をそむけた。 恋なんて辛いだけ 、
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