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「最後に、塩・コショウで味付けて・・・よし」
男は一人台所にいた。
黙々と料理を作り上げていく。
最後の一皿を作り終わると、コンロの火でタバコをつけた。
長年の癖でタバコをくわえたときにできる眉間の皺は深い刻印となっている。
窓の外は暗闇だ。
時計を見ると、日付もかわりそうになっている。
煙を肺にためながら視線をテーブルに向けると、
口がほころんで気が抜けるように煙は満足げに鼻から広がっていく。
きちんと並べられた料理は見るからに旨そうだ。
刑事という職業になってから、特定の女は作っていない。
すると、自然と料理の腕は上がっていった。
こうして、職務の後に料理を作ることが趣味になりつつある。
さて、最終段階として、冷蔵庫からビールを取り出す。
カンペキ
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