若手刑事と中年刑事

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「はぁ?変な言い回ししやがって」 「はは。すいません。僕は思うんですよね。法にも裁けないことをどうやって対処していくんだろうと・・・。 僕達、警察の入れない領域があるんじゃないかと」 「しゃらくせぇ!お前は悩みすぎなんだよ」  吉岡は、中凱のこういう性格が気に入っている。 自分がウジウジしていても、総てを浄化してくれる気がした。  中凱のような人間ばかりだと、世の中も簡単にことが運ぶのに。 これを本人にいうとまた怒られるけど。 心中でぺろっと舌を出しながら吉岡は深いため息をつく。 そうしたら、 こんな事件起こらなかったのに
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