私と妖精

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とうとう旅立ちの時間が来た。今日来たのは拓也君だけ。 「おはよう、拓也君。もう時間?」 「何で俺の名前を知ってる?名乗った記憶もないが」 「お母さんが教えてくれた。半信半疑だったけどお母さんが前世の記憶を受け継いでるのがわかったからいいや」 「…あの人俺の母さんでもあったんだな…クローンはもう寝かした。風に乗っていくから気をつけろ。」 すると足下に突風が吹き出した。私達をフワリと持ち上げ部屋から出れば空高く舞い上がった。 いつも見てた景色は上から見るとオモチャみたいだった。 それから暫くして日本で最高齢の樹に辿り着いた。 「ここ?」 「あぁ、ここが妖精世界の中心になってる。そろそろドアが空くから…」 暫くしてそこは人1人が通れる扉になった。 そこにスッと入っていった。
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