3人が本棚に入れています
本棚に追加
「明日引き継ぎ式を行ったら貴女はもう人間世界には居られない。行方不明として処理される。だからお兄さんとかいる家庭で妖精の長は選ばれる」
私の心を見透かすように言われた。
「だから貴女はある種の異例だ。一人っ子なんだから候補は居たのに天が君と決めたんだ…仕方ない。」
「私のクローンをおくとかできないの?」
「不可能ではないよ。クローン置きたい?」
「当たり前でしょ。」
「クローンは君の記憶は引き継がない。君の性格等を引き継ぐだけだがそれでいい?」
「いいよ。お母さんが1人にならないなら…」
「わかった。明日用意しておく。じゃあそろそろ帰るよ。最後の1日を素晴らしい1日に。」
そう言って彼は消えた。妖精達も次々と去っていく。私は部屋にポツリと残された。
最初のコメントを投稿しよう!