私と妖精

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「明日引き継ぎ式を行ったら貴女はもう人間世界には居られない。行方不明として処理される。だからお兄さんとかいる家庭で妖精の長は選ばれる」 私の心を見透かすように言われた。 「だから貴女はある種の異例だ。一人っ子なんだから候補は居たのに天が君と決めたんだ…仕方ない。」 「私のクローンをおくとかできないの?」 「不可能ではないよ。クローン置きたい?」 「当たり前でしょ。」 「クローンは君の記憶は引き継がない。君の性格等を引き継ぐだけだがそれでいい?」 「いいよ。お母さんが1人にならないなら…」 「わかった。明日用意しておく。じゃあそろそろ帰るよ。最後の1日を素晴らしい1日に。」 そう言って彼は消えた。妖精達も次々と去っていく。私は部屋にポツリと残された。
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