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両腕に大太刀を握りしめたいつものスタイルだ。
「西園寺……さん?」
隼人が通信を送ると、西園寺のいらだたしげな声が響いた。
「私参ります!目にもの見せてあげます」
「待て、今、煙幕弾を」
隼人の言葉に押し被せるように、桜が言った。
「ない」
「ないって、何で……」
「私としたことが、迂闊だったわ」
「代わりにバズーカがある。これでフェニックスを仕留められる。その後は西園寺機に続き、接敵。ミサイルを発射して敵中を駆け抜ける」
隼人はすばやく射撃位置への移動を開始した。
「おい、行っちまったよ」
堀田は愛機に語りかけた。
待機しているところへ三番機から通信が送られてきた。
「敵の注意を引きつけて」
桜の言葉に堀田は戸惑った。
「何をどうすりゃいいんだよ!」
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