一時間目「近代歴史」

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ラーン「で、その間にもずっと続いている戦争があるが、なんだか分かるか?」 タク「簡単! イラク戦争だよね?」 ラーン「そうだ、21世紀頭にブッシュ米大統領が引き起こしたイラク政権を崩壊させようとした戦争だ。」 タク「イラク戦争ってまだ続いているっけ?」 ラーン「ああ、次期大統領が米軍を撤退させて終わらせるはずだったんだが。 世の中そんなに甘くなかったわけだ」 ジャック「そこでまた関わってくるのがファントミウムだよね?」 ラーン「そうだ。 当時は一部にしか知られていなかったファントミウムがイラクの軍人に入ってきて、様々な兵器に加工出来たわけだ。 と言っても、どれも実験段階のような代物だが」 タク「アメリカの大統領はどうして米軍撤退をさせなかったの?」 ラーン「させなかったというより出来なかったと言う方が正しい。 薄い感で何か新しい兵器が導入されたと知った大統領は、それがファントミウムだと気付く。 そこで大統領は戦争撤退とファントミウムを平等に世界へ供給するための世界的な条約を作ろうとしたんだ。」 ジャック「だけど、そんな事を易々と信用出来るわけがない。 約10年も続いている戦争がそんな簡単に終わるわけがない」 ラーン「結果、大統領が暗殺されて、それに乗じてイラクはファントミウム兵器を大量投入していった。」 ジャック「次の大統領も撤退を考えていたが、ファントミウム兵器の大量投入の中撤退なんてすると、事実上アメリカの敗北という形で終わってしまう。 それを避けるためにイラクとの戦争を続けながら、ファントミウムを独占する活動もしていくようになったわけだね」 タク「いつの時代も戦争は悲しいね・・・」 ラーン「では、暗殺された大統領と、現在進行形でイラク戦争を行い、更にファントミウム独占紛争にも手を出している現大統領の名前は?」
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