第1話 パンク野郎と冷徹秘書?

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「昨夜、未明この東京府江戸川橋区において、またもや怪事件が起こりました。事件は……。」 テレビから流れていたアナウンサーの声が途中で、消えたかと思えば、リモコンを机に置く音が聞こえる。 「最近多いよなー。ったくよぉ、決まってんだろぉがあの力が原因だって。そんなのも分からないのか、馬鹿ばっかだなぁ…。」 グチグチと文句を言い、応接室のソファーに足を組んで座っている男。この男こそ、この物語の主人公。何でも屋ラグワゴンの代表、葉江 灯呼。 身なりは派手なパンクファッションに身を包み。肩にヘッドフォンを掛け、腰に鎖を巻き、髪はツンツンと立たせ、前髪だけ金色残りは黒髪。目は鋭く睨む様で、口と耳に計13個ものピアスを着けている。本人曰わくうっとおしいため、前髪はピンで上げている。右頬と左手首に何かの形に見える痣があり、体中は古傷だらけ。 そんな厳つい男が主人公なのだ。先程テレビの電源を落としたのもこの男トーコである。
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