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「わ…私が協力って…」
何この展開!
「もうその手紙は捨てていいから、俺と横山さんの仲取り持ってくれよ!!」
「ま…まぁ…」
麗菜の事は好きだし…
今は彼氏いないはずだから…
「分かったよもう…」
「まじか!さんきゅー!!」
笑ってる…
可愛い顔するじゃん…
私宛てじゃなかったけどまぁいいか…。
「ただいま麗菜~」
「おかえり!どうだった?」
「…ん…断った」
「え!?なんで!?詩織喜んでたじゃん…」
麗菜は目を丸くした。
断ったわけじゃない。
もともと告白だってされてないんだから…
「ぁなんか寺島くんが麗菜に話しあるってよ?てゆーか寺島くん風紀委員だよ?麗菜同じ委員じゃん(笑)」
「そうだったの!?」
同じ委員だったのに寺島くんの事知らない麗菜の天然さが可愛すぎる。
寺島くんは麗菜の事ずっと見てたのかな…?
「たぶんもうすぐ来る―」
「横山さん!!」
「ぁ来たよ。ちょっと私トイレ行ってくる~」
「えっ?まってよ詩織…私男の子と二人で話すなんて無理…」
「…大丈夫!」
ごめん麗菜。
麗菜には本当のこと伝えたい。
でも…寺島くんのためだから………
…あれ?
なんで私“寺島くんのため”って…
どうしよう…
「さんきゅ!」
教室を出ていく私に寺島くんが呟いた。
「…ぅん」
私は気付いてしまった。
今日会ったばかりの寺島くんの事が好きになってしまったことに…。
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