本編
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駄馬はやがて来た道を戻った。鳥たちは翼のないいきものを認めはしなかったのだ。彼らは駄馬をきりりとした目で睨むと、一斉に飛びかかってその痩せた体をついばんだのだ。みるみるまに駄馬の体からは血が流れた。黒い不健康な血だった。 黒い不健康な血は道の動物たちをことごとく駄馬から遠ざけた。でも駄馬は悲しんではいなかった。駄馬はまだ空を夢見ていた。
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