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とにかく今は彼を助けなきゃ 俺は倒れたままの彼を抱き起こし口に詰め込まれたタオルを外してやった 「大丈夫か?」 彼はコクンと小さく頷いた けれど小さな体は若干震えていたのが分かった 抵抗した時に切ったのか彼の腕や足は擦り傷だらけだった ひとまず俺んちに連れていくか…犯罪にならないよな…? 「俺んちに行くけどいいか?」 またまた彼は小さく頷いた 彼をひょいと持ち上げると思った以上に軽く力を入れたら折れてしまいそうだ 「ん?」 歩き出そうとした俺を彼は俺の袖を掴み止めた
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