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俺は片手を器用に使い携帯でアイツを呼び出した 暫くして陽気な声とともに電話がつながった 『もしもーし』 「今すぐ外に出てこい」 『はい?』 「聞こえなかったのか?今すぐ出てこい、さもなくば…」 『今すぐ行きまっす!』 半ば強制的にアイツを呼び出した まぁいいか…どうせアイツ暇だろ 少ししてバンッと扉が開き中から俺の親友、上野來斗が出てきた 「いきなり来て何の用だよ!」 「こいつらを看てほしい」 怒った來斗を無視し俺は腕に抱いた彼を下ろし猫を差し出した 「猫?それも何でこんな傷だらけなんだ?」 傷を負ったのは三匹…どれもぐったりとしていてはっきり言って良くない状況だろう
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