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「訳は後で話す…今はとにかくみてくれないか?」 「時雨がそこまで言うなら…よし、みるよ」 猫を抱き上げ來斗は足早に診察室に行ってしまった 彼はどうしようか… 呆然と立っている彼の瞳は光を灯していなかった まずは、傷の手当てだな 「着いてこい」 そう言うと俺の後をひよこみたいに着いてきた 待合室の椅子に彼を座らせ俺は來斗の所へ向かった 「おい」 「どうした?猫ならまだ治療中なんだけど」 手際よく猫の手当てをしている來斗、やっぱすげーなー 「違くて、救急箱あるか?」 「救急箱ならあそこの棚の上、勝手にとっていいよ」 「サンキュー」 救急箱を持ち待合室に戻った
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