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「出来た」 手当てが終わり救急箱を閉じた 彼の腕は包帯だらけ 「……ありがと…」 小さく可愛らしい声で彼は言った てか初めて喋った! 「どういたしまして、疲れただろ?少し眠るか?」 俺が聞くと彼は頷き俺の膝に頭を乗せて寝転んだ まさか俺の膝で寝るとは… 暫くすると彼から小さな寝息が聞こえてきた 精神的にも疲れたんだろう…あんなことがあったんだから… 無意識に蜂蜜色の髪を撫でると微かに桜の香りがした 「終わったよーって何それ!」 「來斗うるさい」 「そうじゃなくてその子」 「そうだ、なんか掛けるもの無いか?」 來斗を完全無視して眠っている彼をみつめた
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