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“チュンチュン、チュン”
小鳥の綺麗な囀ずりを聞いて目覚めたのは日本だった。
キョロキョロと周りを見回すと、隣にはまだ意識が戻ってないであろうドイツとフランスと中国が横たわっている。
「…っ痛」
『頭を強く打ってしまったようですね…』
頭を抑え、辛そうな顔を浮かべている日本。
『…しかし、ここはどこなんでしょうか…ドイツさんの家に居て、強い地震が起こって…』
日本はふらつく足取りで近くにある太陽の光りでキラキラと綺麗に光っている湖の水面に顔を出した。両手でひとすくいし、顔にかけ目を冷まそうとするが目の前に広がる綺麗な湖の光景は変わらない。
「うぅ…ぅあっ」
「フランスさん、目覚めましたか」
「んぬぁ…日本か…いったたたた…、ここどこよ…」
フランスも頭を打ったのか、手で頭を摩りながら、日本に問いかけた。
「恐らく、ドイツさんの家ではありませんね…」
「んー…」
「ん…うあ」
中国、ドイツも目を覚まし始めた。
2人も周りをキョロキョロと首を左右に動かし状況を把握しようとするが…、見たこともない風景に動揺が隠せない。
2人にこの状況を丁寧に話す日本にも顔に不安を隠しきれなかった。
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