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経験を積んでいる私達はさっと戦闘体勢に入り構えた。
草むらは激しく揺れている。
まだ、草を騒がす正体は不明…しかし一向に姿を見せません。
すると、待つに耐えなくなったドイツさんがじりじりと前に進み出す。
「ド、ドイツ、気を付けてy「あったぁあぁぁぁぁぁあ」
“ゴズッ”
鈍い音が辺りに響く。
ドイツさんが額を押さえ唸ってらっしゃる。
先ほどの声の主は…確か女の子?おそるおそる草むらに近ずき、奥を覗くと。
「いっだだだぁ~…」
幼い女の子が目を回し倒れていた。
驚きを隠せない私達は取り合えず女の子が目を覚ますまで待つことにしました。
ドイツさんはと言うと…なんともありません。
流石、EUの伊達男、と褒めている場合じゃありませんね。
「チビッ子一人でこんな深そうな森に来た…あるか。案外深く見えるだけで結構浅いかもしれねーあるな」
中国さんが少女をじっと見て腕組をする。
確かにそうです。
「しかし、はぐれたという事も考えれますよ?…ドイツさんとぶつかる前に『あった』と叫んでらっしゃいましたからね。何かを落としてしまい、戻ってきたと言うことも考えれます」
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