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日本が前回話していた"夢"の話を思いだしドイツに尋ねる。
その話をした瞬間、その場の空気が少し重くなった。
喧嘩していたアメリカ、イギリスまで俯く始末。
「ヴェー…、あのベッラな女の子大丈夫かな?助けてとか言ってたよね…」
みんなの思っていたことをスラーッと言葉にしたイタリア。
流石KYイタちゃん!
…こほん、失敬。
取り乱してしまいましたね。
さぁ皆さんの疑問にあたる"夢"の説明を…と言わずとも勘がよろしい方はお解りだとは思いますが、理解されてない方の為に説明いたします。
「助けて…助けてって言ってたもんね、あの子。今にも自分の身に何か起こりそうーって感じ」
フランスさん!
私の役目が…
そう、皆の見た夢とは
8才くらいの女の子が
助けを求める夢だった。
1日だけではなかった。
2日、3日と連続で見る夢である。日を重ねるにつれ、助けを求める声が薄れて行くのだ。
「…な、なぁ、あいつ…さ。夢の奴なんだが…、声変わってねーか?」
俯いていたイギリスが顔をふっと上げ、口を開いた。
「そうだ。俺もその変化を皆に伝えたくて、集まってもらったんだ」
「ドイツもやっぱり気になってたんだねー、ヴェー」
「まぁ、なんだ、あんなに連続で同じ夢を見たら誰だって気になるだろう。でだ、皆も気になってるだろう夢の声の変化なんだが、…どう思う?」
珍しくドイツが不安を隠せず、皆に相談をする。
皆も眉間にシワを寄せ考える…が、やはり何も答えは出てこない。なんせ夢の話なのだ。
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